不動産取得税は、一戸建ての家屋を購入したり、新しく建築したりして、不動産を取得した場合について、登記の有無にかかわらず課税される税金です。売買などのほか、贈与によって無償で取得した場合にも対象となりますが、相続については例外的に課税されないことになっています。この不動産取得税は、一戸建て住宅の新築についての特例がもうけられていて、一定の基準を満たす場合に、税額の根拠となる住宅の価格からの控除が認められています。貸家目的以外の一戸建て住宅であれば、床面積が50平方メートル以上、240平方メートル以下であることが条件で、これは増築や改築についても同様に適用されることになっています。
ただし、床面積は現況をもって判断するということになりますので、たとえば登記簿の床面積と実際の床面積が異なっているという場合には、実際のほうが優先されることになります。控除される金額は1200万円ですので、このような特例を受けられるかどうかというのは、かなり税金の支払いの面では有利ということができるでしょう。不動産取得税の特例の適用を受けるにあたっては、あらかじめ条例で定められている期限内に、都道府県の税務事務所などに申告をしておく必要がありますので、忘れないように手続きをすることがたいせつです。そのほかにも、長期優良住宅の新築や、耐震基準適合既存住宅の購入の場合の特例などもありますので、同様に情報をチェックして、はやめに動いたほうがよいでしょう。