庭木の植えてある一戸建ては、ガーデニングが趣味の人や、日曜大工感覚で庭の手入れをすることが苦にならない人にメリットがあります。庭木が植えてあると、定期的に枝を刈り取ったりしなければ、枝が伸び放題になってしまいます。木によっては樹高が高くなりすぎて、電線等のコードに触れてしまうようになります。しかし庭木が植えてあると、ふたつのメリットが得られます。
ひとつは防風林効果です。一戸建ての建物に対する強風を、庭木によってやわらげてもらえます。台風や竜巻が発生したときには、心強い存在です。木造建築の一戸建ては、強風や、つむじ風を受けると、まるで地震のように揺れてしまいます。
地震は時間が比較的に短く収束するものの、強風は一日中吹き続けてしまうこともあります。防風林効果を庭木によって得られると、建物の保護にも役立ちます。もうひとつは防災効果です。通行量の少ない道路であっても、道路に面している敷地で、なおかつ角地のような立地条件だと、自動車が飛び込んでくることがあります。
稀なことですが、角地は要注意です。とくに以前から、何度か自動車の接触や飛び出しなどのトラブルが発生している角地であれば、庭木を植えておくことで、防災効果になります。自動車が飛び込んできても、生垣が植えてあると防護壁効果になります。庭木は折れたり傷んだりしてしまいますが、一戸建ての建物を保護するのに役立ちます。
庭木は、地中に根を張って生育しますので、時にはブロック塀よりも強固な防護になります。複数、植えておくのが、根を強化させるコツです。