一戸建て住宅の敷地にフェンスを設置するときは、フェンスの種類を把握してから選ぶと良いでしょう。フェンスには、風を通しやすいタイプと、風を遮断しやすいタイプがあるからです。通風性が高いフェンスは、隙間がありますので、目隠し効果が弱まります。通風性が弱く、どちらかというと風を遮断させるタイプのフェンスならば、目隠し効果は高まります。
道路に面していて、通行者の視線を気にせずに暮らしたい場合には、目隠し効果を高めると良いでしょう。一戸建て住宅の敷地に庭木が植えてあったり、生垣が施工されているのであれば、通風性の高いフェンスにしたほうが、植物の病害虫予防に効果的です。フェンスは、施工してしまうと、リフォームが容易ではありません。しっかりと固定するため、交換するときにはフェンスの基礎部分も全部交換する必要があるからです。
一戸建て住宅は、フェンスで囲まれていたほうが、近隣から異物が飛んでくることを防止しやすくなります。ゴミ捨て場が近いと、風の強い日にゴミの一部が飛んできたり、どこかからダンボールが飛んできたりすることがあります。フェンスで囲ってある敷地には、そういった異物が敷地内に入りにくくなります。ゴミや異物が敷地内に入ってくるのを予防するためならば、通風性の高いフェンスが良いでしょう。
通風性の高さは、見通しの良さにも繋がります。目隠し効果を期待するよりも、見通しが良いほうが、室内から屋外をチェックしやすくなるからです。見通しが良いフェンスは、目隠し効果が弱まりますが、防犯性は高くなります。不審者が身を隠せないからです。